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2010年12月14日火曜日

診断学の話

診断学とは、症状から診断へ導く考えの流れのことです。

たとえば、上腹部が痛い:これは十二指腸潰瘍か、胃潰瘍の兆候。


食べて痛くなくなれば、十二指腸潰瘍。

(その理由は、胃酸が薄まるため)
(つまり、空腹時に痛いのは十二指腸)


それでは、十二指腸潰瘍の時に牛乳を飲むのは良いのか?

 → 一時しのぎにはなるが、タンパク質分解のために胃酸が出るので良くない。


また、夜中に痛くなるのは、空腹時だから、十二指腸潰瘍。



その逆で、食べて痛くなる、夜中に痛くない、のは胃潰瘍。


周期的なリズムで痛み、ガスとともに痛みが消えるのは、大腸炎。


右下腹部が痛ければ、盲腸を疑う。



このくらい日常用語でシンプルに教えてくれるのはありがたいです。

ちなみに聖ルカクリニックの小林先生というのは、毎朝、看護師や受付の人に対して
上記のような豆知識を配ってくれています。

クリニックの存在自体がチャーチのように機能しています。


こういう医師になりたいです。



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