放射能被害を防ぐ方法(テキスト版)です。ケータイやスマートフォンではテキスト版をご覧下さい。
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原発事故で放射能汚染が発生した場合のマニュアルを拾ってきました。
特に、福島原発から300km圏内の方はご参考になれば幸いです。
万一のときに備える、というのは、事故になってもなくても、良い訓練になるはずです。
●放射能って、わかるの?感じられるの?-色も臭いも味もない
実際に原発が爆発すれば、その爆風によって原発内部の放射性物質が吹き上げられます。
そして、その中の細かいチリだけが大気中に広がって、風に乗って遠くまで運ばれます。
その目に見えないくらいチリのひとつが放射能なのです。
◆飛んできたって、わからない
放射能はほこりのような状態で、目に見えない細かいチリとなって飛んできます。
それらが大気や飲み水、食物などを汚染し、さらにそれを人間が取り込みことで、放射能は体内に侵入してきます。
ここで問題となるのが、どれくらいの濃度の放射能がいつどこに来たのか、またいつ体内に侵入したのかわからない点です。
アメリカで1979年に起きたスリーマイル島原発事故では、原発のすぐ近くに住む人たちが、事故の後、空気に「金属のような味」がしたと報告しています。
しかし、浜岡から首都圏くらいまで離れると、さすがに「味」もしないでしょう。
放射能には、色も臭いも味もありません。
だから、飛んできても、計測器を持たない限り、私たちには危険を知ることができないのです。
これがさらなる混乱を生む大きな要因です。
◆放射能って、そもそも何なの?
ここで、放射能のことを少し整理しておきましょう。
「放射能」と同じような意味で使われる、「放射性物質」、「放射線」ということばの関係をまとめると整理されると思います。
放射能と放射線は違います。「放射線」は放出されるエネルギーの流れです。
放射線を出すの能力を「放射能」、この能力をもつ物質を総して「放射性物質」と呼んでいます。
放射性物質には、ウランやプルトニウム、放射性ヨウ素のような放射性元素と、他の放射線にさらされたことで放射能を持つようになった(放射化された)物質とがあります。
原発内部はこのような危険な放射性物質であふれているので、爆発すれば、それらが細かいチリとなって遠くまで運ばれるのです。
「放射能」という言葉は、一般用語として、「放射性物質」のことも含めて広い意味で使われてきました。
このほうが馴染みも深く、ことばとしても使いやすいので、本書では「放射線物質が飛んでくる」という意味のところを、「放射能が飛んでくる」と表現しています。
●放射能から身を守る方法-内部被ばくと外部被ばくの違いを知ろう
ここからは、飛んできた放射能から身を守る方法をお伝えしましょう。
第一に大切なのは、「放射能の細かいチリを体にとりこまないこと」です。
◆呼吸しかたが分かれ道
放射線被ばくには外部被ばくと内部被ばくがあります。
よりダメージが大きいの内部被ばくです。一つひとつの放射能はたいした放射線を出しません。
しかし呼吸や汚染された水や食べ物を取り入れることで体内に入った放射能は、身体の内側から人体を攻撃するので、とてもやっかいです。
例えば、飛んでくる放射能が出すアルファ線という放射線は、紙1枚を通り抜けることができないくらいの強さしかありません。
ところが、呼吸などを通して体の中に入ってしまえば、直接、体の内側から周囲の細胞を傷めつけ、遺伝子に傷をつけます。
放射線を繰り返しあびた細胞はガンになりやすく、体のあちこちでガンが発生するようになります。
いったん呼吸によって放射能が肺に取り込まれると、血液に吸収されて体中に運ばれ、甲状腺にたまれば甲状腺ガン、肺に留まれば肺ガン、骨髄なら血液のガン=白血病といった具合に、全身どこにでもガンをつくります。
より深刻な内部被ばくから身を守ることを第一に考えましょう。
一番多く体内に放射能を取り込むのは、呼吸です。
呼吸で放射能の細かいチリを取り込まないためには、高性能のフィルターを用いた防じんマスクが有効です。
◆目と傷口を守るには
外部被ばくは、体の表面や離れたところから放射線による被ばくです。
こちらは、危険なものから離れれば被ばくは少なくなりますし、体の表面についたものはすぐに洗えば放射能の多くは洗い流せます。
ただ、すり傷など傷口がある場合は、そこから体内に放射能が侵入するので要注意。
「バンソコウ」などを使って、傷口が露出しないように対応してください。
また目も外気に触れていますので、注意が必要です。花粉症の人が使うようなゴーグルで防ぎましょう。
どのくらいの期間、防じんマスクやゴーグルが必要かは、条件によって大きく変わりますが、原発事故後、10日以上たてば、大気中のほとんどの放射能は拡散してしまっていると思われます。
そこから先は、地面に落ちた放射能が、ほこりと一緒に巻き上がったり、水源地から飲料水に混入したり、水と食べ物から身を守ることを考えなければなりません。
◆原発震災放射能対策グッズ
・放射能検知器、放射能警告器
・地図
・バンソウコウ(放射能は傷口からも体内に入る)
・帽子など頭を覆うもの(放射能は髪の毛に付着する)
・防じんマスク(放射能は呼吸で体内に入る)
・レインコート(ポリエチレン製:できればフード付き、放射能は衣類に付着する)
・ポリ袋(放射能汚染を防ぐ)
・靴が入る大きさのポリ袋(ポリエチレン製:クルマから外に出る場合、靴を汚染から防ぐ、避難地を放射能で汚さない)
・トロロ昆布・ヨウ素剤(事故が発生したら、お吸い物などに入れてできるだけたくさん食べる)
・ガムテープ・食品用ラップ(目張り用:窓や通気口の密閉に使う。長さを計算して余分に用意する)
・ペット(猫)のトイレ用の砂(閉じこもり用)
・大きめのポリ袋(閉じこもり、トイレ用)
●放射能を吸い込まない方法はあるの?-防じんマスクの選び方と用意を
首都圏に放射能が飛んできたとき、被害を最低限にできるのが「防じんマスク」です。
防じんマスクはチリや有毒ガスから守る業務用のマスクで、これが放射能対策の切り札になります。
◆放射能のチリは防じんマスクで防ぐ
花粉症対策マスクは、「花粉を99.9%以上カット」と書かれていますが、実際には顔とマスクのすき間1~2割の空気を吸い込むマスクが多いのです。
しかも花粉よりずっと小さい放射能の微粒子はカットできません。
防じんマスクで国家検定を受けたものは、ランク別に性能が保証されています。
◆参考
花粉は軽いので30μmより大きくても飛んでくる。通常は、浮遊できる粒子は3μm以下の大きさ。
なかでもお勧めのランクは、「DS2」と「DS3」です。
飛んでくる放射能のチリの大きさは、3μm(1,000分の3mm)以下。
「DS2」の防じんマスクは0.06~0.1μmの微粒子を95%除去できるので、花粉症対策マスクとはケタ違いの性能です。3μm以下の放射能はほとんどすべてカットできます。価格は300円から600円ぐらいです。
追記:DS2マスクの代替のなるのがN95クラスというマスクです。
これは米国労働安全衛生研究所の基準で、試験粒子を 95% 以上捕集できることを表していて、DS2クラス相当、もしくはDS2よりやや性能が良いとのことです。
(粉塵マスクメーカーに確認済み)
◆そのとき頼れる、高機能マスク
「DS3」の防じんマスクはさらに性能がいいのですが、これは大きくて価格も2,000円以上します。
でも、1週間ほど自宅や職場に「閉じこもる」ことを強いられたときには、DS3の防じんマスクほど頼りになる放射能対策はありません。
防じんマスクは放射能汚染が来るとわかったときに手に入れるのは難しいので、事前に準備しておくことが必要です。
マスクの有効期間は3年程度なので、花粉が飛ぶ時期や、インフルエンザの流行期などに使って3年サイクルで買い換えていけば、日常生活にも役立ちます。
◆持ってて安心、携帯用マスク
携行用のDS2防じんマスクで、安全基金が推奨しているものは、横から空気が入らず、半分に折ることができるので、バッグに入れやすいタイプです。
防じんマスクというとおどろおどろしい感じがしますが、これはおしゃれなのでそれほど違和感はありません。
家や職場に置いておくDS3防じんマスクで、安全基金が推薦しているものは、使い捨てでは世界最高性能で、排気弁の付いた呼吸が楽なタイプです。
子どもや顔の小さい人は、マスクと顔の間にすき間ができるので、すき間をうめる工夫をして使用して下さい。
●閉じこもる目安は1週間!-いざというときの水と食料の確保の仕方
逃げようとしても幹線道路が渋滞していたり封鎖されていて逃げ切れる可能性が薄い場合、もしくは荒川より西側に住んでいる人は無理して移動を開始するのは禁物です。
無防備な状態で放射能に襲われるくらいなら、早い段階で割りきって、屋内に「閉じこもる」覚悟を決めましょう。
そのほうが命のリスクは大幅に減ります。
◆まずは1週間生き延びる
そう覚悟を決めたら、まずは食料と水を確保しましょう。
普段から備えておける人はそれに越したことはありませんが、備えが甘かった人は食料品の取り扱い店に走ることになります。
「閉じこもる」期間の目安は1週間程度。
そのくらい経過すれば「原発震災」が起こっていても、事態の方向性が見えてくるはずです。
その先の戦略はそこから臨機応援に立てればいいのです。まずは最初の1週間を、生き延びなくてはなりません。
◆水は最優先の課題です
水道が出るようでしたら、あるだけの容器にすべて水を貯めましょう。
水が切れたら大変ですので、ここに集中!
地震直後は問題ありませんが、放射能が到達してからは、水の取り扱いにも注意が必要です。
水源が汚染されれば水道水にも放射能が入り込んできます。
一度でも外の空気に触れた水を飲んだり使ったりする場合は、活性炭や中空糸膜を使った浄水器で、必ずろ過して使いましょう。
その水に放射能が混じっていても、ろ過によって放射能のチリの多くは取り除くことができます。完全でないにしても、相当に有効です。
非常用としては最近はやりの携帯用浄水器は、「避難する」ときには有効ですが、長時間「閉じこもる」のには、容量が足りません。
おススメは、ろ過性能が高く、しかも水圧をほとんどかけなくてもろ過できるタイプの浄水器です。
このタイプなら注水口を本体より高くするだけで、その落差水圧で浄水が可能となるので、風呂などに水を溜めておけば、緊急用の飲料水がつくれます。
◆米や麺類など日持ちの良いものを
食料も用意しましょう。人数分×1週間分は、かなりの量になります。
そのとき多くの人が殺到すれば、食料品店は大混雑になります。
首都直下地震への備えの意味もあるので、普段から蓄えておくことをお勧めします。
放射能汚染されたエリアの農産物や海産物は、やがてすべて危険になります。
避難後は、できるだけ多く米や麺類(うどん、そば、スパゲッティ)など日持ちのいい食品を買って備えておきましょう。
●閉じこもるときの方法と生活-放射能をできるだけ室内に入れないこと
水と食料のメドがついたら、次は外気の侵入ができるだけ少ない部屋を選んで、「閉じこもる」準備です。
まずは、建物全体(会社やマンション)を「部外者・立入禁止」にします。
◆窓と換気扇への目張りが大切
大切なのは、外気が入ってくるのを防ぐこと。
窓は鍵を閉めれば空気が入ってこない、と思ったら大間違い。
アルミサッシの窓ガラスなどは、サッシ部分に手を当てると、外から空気が意外とたくさん入ってきているのがわかります。
まずは、窓を厳重に目張りするところから始めましょう。
意外な盲点は換気扇です。
回転させてなくても空気は入ってきますから、忘れずにふさいでおくことです。
あらかじめ準備しておけるのであれば、すべての窓や換気扇を覆いつくせるだけの幅広のポリエチレンシートや、固定するためのガムデープ、すき間用のクッションテープを用意します。
これら備蓄がなければ、ラップとセロハンテープを仕入れて代用しましょう。
これでも充分用を果たします。
目張りしたら、部屋の中でガスやろうそくを使ったり、タバコを吸うなどの火を使うことは禁止です。窒息の危険があるからです。
◆どうしても外出する場合は
窓の次は、出入り口です。
放射能につつまれているかもしれない状態でも、外にどうしても出なければならない場合や、外から人が入ってくるかもしれません。
そのために、閉じこもるメインの部屋と、出入り口の間に密閉されたスペースか、一部屋を用意しておきましょう。
ここでチリを落としてからメインの部屋に入れば、安全性はかなり高まります。
◆ふだんから放射能のチリを取る掃除機を
被ばくを防ぐには放射能を含んだチリを取り除くことが大事です。
電気がきていれば、こまめに掃除機をかけましょう。
ただし国産の掃除機では、放射能のチリは細かすぎて吸いとっても排気と一緒に出てしまい、かえって空気中に放射能を広げることになります。
安心できる機種は非常に少ないのですが、おすすめは0.3μmまでのチリをゼロにできるスウェーデン製の掃除機です。
国産の掃除機は放棄して、キッチンタオルなどで、こまめに拭き掃除をしましょう。
使用したタオルは捨てることを忘れずに。
●雨が降ったら絶対に触れないで!-外出時の注意と心得
原発事故後は特に雨が降りやすくなります。
空気中にチリが多いと、それが凝結核(ぎょうけっかく)になって水滴ができやすくなるのです。
◆雨が降ると高濃度の汚染
放射能雲が通過するときに降った雨は、非常に危険です。
空気中の放射能を帯びたチリが雨に取り込まれて集まり、高濃度で落ちてくるからです。特に降り始めの雨は高濃度です。
広島・長崎では、原爆の後に「黒い雨」が降りました。
雨に濡れた人々はその後、異様な放射線障害に苦しめられました。
原爆症です。
これと同じことが、原発でも起こります。
しかも原発1機に広島原爆の1,000倍以上の死の灰が詰まっていて、それが複数あるわけです。
雨が降った場所の土壌の放射能汚染は、非常に高い値となります。
◆10日間は雨に要注意
事故発生後、少なくとも10日間は雨のようすを気にして、雨水には触れないように細心の注意を払いましょう。
手にとって、黒いかどうかを確かめることなんてことは論外です。
手にとっても、それが黒く見える見えるかどうかはわかりません。
実際、第五福竜丸が被ばくしたビキニ環礁での水爆実験のあと降った雨は薄い灰色だったそうです。
「雨」に濡れた人と濡れなかった人で、その後の健康や寿命の違いに大きな差が出てくることが考えられます。
注意して対策をとらないと、首都圏に住む3,000万人全員に原爆症の恐れがあるのです。
雨が降っていなくても、外出は極力さけてください。
屋外で活動すれば、その分、命が危険にさらされます。
◆ポリ製レインコートで命を守ろう
どうしても外出しなければならない場合は、晴れでも雨でも、体が外気に触れない工夫をした上で、フード付きのポリエチレン製レインコートを着用してください。チリは髪の毛や衣服にも付着しやすいのです。
そして、手にはポリ手袋をはめることをお忘れなく。
もちろん部屋に入る前にレインコートやポリ手袋は捨ててください。
せっかくの避難場所を放射能で汚染されたら元も子もありませんから。
そのとき、盲点なのが靴です。
放射能におせんされた場所を歩けば、靴にも放射能が付着します。
靴が入る大きさのポリ袋で靴を覆い、汚染を避けましょう。
●原発震災が起きたら、トロロ昆布をすぐ食べよう
首都圏に飛んでくる放射能で、特に症状が出やすいのが、放射性ヨウ素による甲状腺異常です。
体内のヨウ素は70~80%が甲状腺にあるため、放射性ヨウ素が体内に入ると、甲状腺に集まって、やがて甲状腺ガンを引き起こします。
特に、若い人の発ガン性が高くなります。
◆甲状腺ガンから身を守りたい
チェルノブイリ原発事故で甲状腺の異常が増えて、甲状腺ガンが20年経っても減らないことは前にお伝えしたとおりです。
これに対する対策は、放射能を帯びていないヨウ素を先に体内に取り込んで、放射能が飛んでくる前に甲状腺をヨウ素で飽和させておくことです。
体内に取り込むヨウ素は、一定量以上にんじゃると備蓄できずに排泄されるので、それを利用して放射性ヨウ素の被害を避けることができます。
もちろん、第一の対策は防じんマスクで放射能を体内に入れないことで、これが最も重要ですが、さらに防御する意味で、日常的にヨウ素を多く含んだ食品を食べるように意識しつつ、放射能の危険が迫ったら、間に合うようにヨウ素をとれば有効なわけです。
◆「手っ取り早く」はヨウ素剤
ヨウ素を体内に取り込むのに手っ取り早い方法は、ヨウ素剤です。
服用のタイミングは、放射能に襲われる直前がベスト。被ばく後でも3時間後で50%の効果があるとされています。
原発から半径8~10kmの自治体では、法令にしたがって、錠剤のヨウ素剤を備蓄しています。
それ以外の地域では備蓄していないので、前もってインターネットで販売されているものを買っておきましょう。
小さいお子さん用に液体状にして飲めるキットも売られています。
ただ、ヨウ素に過敏な体質の人は、錠剤を飲むと発疹などの副作用が現れることがあるので、用量・用法には注意が必要です。
◆食品で取るならトロロ昆布
食品でヨウ素をとるなら、副作用の心配はありません。
特に多くのヨウ素を含む食品は昆布で、ワカメの4倍くらい多く含んでいます。
普段から昆布などの海草類をよく食べるようにするとともに、原発で事故が起こったと知ったら、食べやすいトロロ昆布などを多めに食べるのが、無理の無い健康的な対策です。
トロロ昆布は、乾いたまま一度に食べると腸内で膨張して危険なので、お吸い物などに入れて食べましょう。
●トイレ対策は、大きいポリ袋とネコ用トイレ砂を用意して!
長時間、職場や住まいに閉じこもるとき、心配になるのが「停電とトイレ」です。
これも普段からの対策で乗り越えることができます。
これでひととおりの準備が完了。
あとは一週間、一歩も外に出ない覚悟で、思いつく限りの対策をしましょう。
その後は、ラジオやテレビ、インターネットなどで、できる広範に情報収集に努め、冷静に行動すればよいのです。
◆地震で停電した後、原発から放射能が漏れてくると、復旧作業ができなくて停電が長引く可能性があります。
もしかしたら、首都圏を脱出するまでずっと停電は続くかもしれません。
停電が何日も続いても、明かりだけは確保できるように普段からライトを準備しておきましょう。
昔から使われている懐中電灯は、単1のアルカリ電池を4本使っても、電池がもつのはせいぜい3時間程度。
ですから、職場と住まいに消費電力の少ないLED製のライトを準備しておきましょう。
LEDは、「発光ダイオード」が正式名称の半導体です。
クリスマスのときに、街路樹に巻きつけているイルミネーションをよく見かけるでしょう。あれがLEDです。
LEDライトなら、単3アルカリ電池3本で、50時間も持つものがあります。
光は少し青みがかった色で、価格は3,000円ぐらい。
原発災害時には長持ちすることが重要。手動で充電できるタイプも有効です。
消費電力が少ない訳は、熱を出さないで効率よく電池のエネルギーを光に転換するからです。
電球だとフィラメントを2,600℃まで加熱して光を出すので、エネルギーの大半が熱になるのです。
◆トイレ対策も欠かせない
「閉じこもる」時には、トイレの対策も欠かせません。
水洗トイレが流せれば問題ありませんが、地震の影響で水道管がどこかで破裂すれば、水を流せなくなります。
その場合に備えて、大きいポリ製ゴミ袋を数十枚、それに「ペット(猫)のトイレ用の砂」を用意しておきます。
安価なものなら10kgで400円程度です。
水洗トイレの上に大きいビニール袋を2枚重ね、水の部分に汚物が届かないようにします。
用をたしたら、ペット用のトイレ砂をかぶせます。
砂の脱臭効果で「におい」は気にならなくなります。
数回分ごとにビニールの口をしばって取り替えれば、長い間閉じこもっても大丈夫です。
ちなみに私たちが試したときには、「小」ならコップ1杯分のトイレの砂で「におい」がとれました。
以上、浜岡原発の啓蒙ガイドブック(と思われる)の画像からテキスト化しました。
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出典
http://hirofun.com/?p=1761
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