香山リカさんも、自分をまず守るということ、それによって、人へのヘルプをできる準備をする
ことの大切さを書いていますね。以下にコピーします。
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たとえ直接、大きな揺れを感じたり津波を目撃したりしていない人でも、
かなりリアルな「疑似体験」をしていると言っていい。
そうなると、私たちの心は、被災地にいる人にも匹敵するような大きなダメージを受ける。
眠れない。不安で胸がザワザワする。気持ちが落ち込んで無気力になる。
逆に、「何かしたい」と思い、目的もないまま動きまわってしまう。
人と話していてもやたらとイライラする。
これらは、すでに心が深刻な傷を受けていることを意味している。
被災地で実際に大きな打撃を受けた人が無数にいるのに、
そこから離れた場所にいる人までが、トラウマで心身を病んでしまったらどうなるだろう。
助けの手を差しのべるべき立場にいる人が、心のケアを必要とするようになる、
といった事態は、何としても避けなくてはならない。
これからは、日本中がお互いを支え合い、励まし合って、
立ち直っていかなくてはならないのだ。
そのためにも、まずすべきことは、自分で自分を守ること。
そうできる人は、ゆっくり体を休め、食事をきちん取り、お風呂に入って体をあたためる。
「被災地の人に申し訳ない」と思う気持ちもわかるが、そうやって自分を維持することが直
接、被災していない人の義務だと思う。
「あなたの力が必要」と言われるその日に備え、自分の生活と健康を守る。それが今、私たち
にできる最大限のことなのではないだろうか。
精神科医、香山リカさんの記事より。
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